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現代の名工

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先日NHKの番組に、鰻の老舗「五代目野田岩」が出ていた。
創業200年にもなる野田岩の五代目は現代の名工にもなった方で、その卓越した技術が200年も続く鰻屋を支えているのだと感動した。
おじさんが青山の有名店で修行して、田舎で割烹を営んでいたので、鰻には学生の頃から親しみがあり、よく鰻の買付けで名古屋の市場に着いて行ったものだ。
そんなおじさんの口癖は「旨い物を出すには手間と時間がかかるんだぞ!」
でした。
鰻をさばき、炭火で焼き、蒸して、タレを付けて焼く。
この作業だけでも1時間半はかかるだろうか。
だから、頼んで直ぐに出てくる様な鰻屋はダメなんだ。
ってよく言ってたな。
以来、自分の中でも鰻を食べる時は時間の余裕を持って行く事にしている。
話しは戻るが、五代目野田岩のおやじさんが、毎日4時に起きて、表を5分裏を5分の歯磨きをして、それから調理場に行き鰻を何百匹とさばく。
そして、昼寝を1時間してから、また焼き場に行き鰻を焼く。
毎日毎日繰り返す。
その姿はイチローや、アスリート、矢沢、などとかぶる。
やはり、1流の人間は毎日同じ事を繰り返しやり続け、闘い続けるのかもしれない。
そんな想いを馳せながら、次回は野田岩の鰻を食してみたいものだ。
鰻大好きnishibe
☆artemis 西部俊一☆